【仙台・エクステリア】目隠しフェンスの高さを決める前の検討事項・高さの目安・考慮点
住宅のエクステリア空間として、プライバシーの確保や生活空間の区切りなど、様々な目的で目隠しフェンスが設置されています。特に庭やベランダなどの屋外空間における目隠しフェンスは、落ち着いた雰囲気作りや外からの視線をさえぎるなど重要な役割を担っています。
こちらでは、目隠しフェンスの高さを決める前の検討事項、適正な目隠しフェンスの高さ目安、高さ選定時の考慮点についてご紹介します。仙台でエクステリア工事を検討している方は、株式会社ARXにご相談ください。
フェンスの高さを決める前の検討事項
目隠しの対象
目隠しフェンスを設置する際は、誰から、あるいはどこからの視線を遮りたいのかを明確にすることが重要です。
対象例
- 道路を通行する人の視線
- 隣家からの視線
- アパートやマンションからの視線
特に道路沿いのお住まいの場合は、通行人からの視線が気になることがあります。隣家の方からは、プライバシーを守るために視線を遮りたいと考えられます。また、高層のアパートやマンションが隣接していれば、上階からの視線も気になるでしょう。
このように、目隠しフェンスの必要性は、建物の配置や周辺環境によって異なります。まずは誰から、どこからの視線を遮りたいのか、具体的に想定することが大切です。
目的別
目隠しフェンスの設置目的は大きく分けると以下の3つです。
プライバシー保護
隣家からの視線や道路からの通行人の視線を遮ることが目的です。完全に視線を遮るタイプのフェンスが適しています。
視界遮蔽
庭やリビングなどの一部分の視界だけを遮ることが目的です。採光性や通風性を確保しつつ、ある程度の目隠し効果が求められます。
境界線
敷地内の区画や境界線の設定が目的です。フェンスは目隠しというよりも境界の目印として機能します。
いずれの目的でも、設置場所や高低差など状況に合わせてフェンスを選ぶ必要があります。
設置場所
目隠しフェンスの設置場所によって、適正な高さが異なります。
隣地境界
プライバシー保護の観点から、フェンスの高さは1.8~2m程度が一般的です。
道路沿い
通行人から見えにくくするため、フェンスの高さは概ね1.8m程度が目安です。コンクリートブロックの高さとフェンスの高さの合計が2.2mを超えないよう注意が必要です。
庭園内
視線を遮ることが主な目的なので、1.2m程度の高さの目隠しフェンスが適しています。
設置場所に合わせてフェンスの高さを決めることで、適切な目隠し効果が得られるとともに、圧迫感の軽減や景観との調和も図れます。
適正な目隠しフェンスの高さ目安
隣地境界の目隠し(1.8~2m程度)
隣地との境界線に目隠しフェンスを設置する場合、適正な高さは1.8~2m程度が目安とされています。この高さであれば、大人の視線を確実に遮ることができ、プライバシーの確保に効果的です。
一方で、2m以上の高さになると、隣家への圧迫感が強くなる可能性があります。また、日照権の問題から高さ規制がある自治体も多いため、事前に確認が必要です。
例えば、以下のような高さ別の特徴があります。
高さ | 特徴 |
---|---|
1.8m | 大人の視線をほぼ遮る標準的な高さ |
2m | 隣家への圧迫感が出る可能性あり |
2.2m | 法的規制がある自治体が多い |
このように、隣地境界の目隠しフェンスの高さは、プライバシー確保と周辺環境への配慮を両立する1.8~2m程度が適正といえます。
道路沿いの目隠し(1.8m程度)
道路沿いに設置する目隠しフェンスは、通行人から家庭内の視線を遮ることが目的です。そのため、人の視線の高さである1.8mの範囲で設置することをおすすめします。
この高さは、以下のようなメリットがあります。
- 通行人の視線を遮りつつ、圧迫感は抑えられる
- フェンスの強度が保たれる
- 道路から見た際の開放感が確保できる
庭園内の視線遮蔽(1.2m程度)
庭園内に目隠しフェンスを設置する場合、主な目的は園路や休憩スペースからの視線を遮ることにあります。そのため、座った状態から見上げた高さが目安となります。
一般的には1.2m程度の高さが適切とされています。これは大人の目線の高さに相当し、座った状態でも視界を遮ることができる高さです。
低すぎるとフェンスの目的が達成できず、高すぎると圧迫感があります。また、景観の妨げにもなりかねません。
庭園の利用用途やデザインに合わせて、適正な高さを設定することが大切です。
高さ選定時の考慮点
圧迫感の有無と陽当たりへの影響
目隠しフェンスの高さを決める際は、圧迫感の有無と陽当たりへの影響を考慮する必要があります。
フェンスが高すぎると、圧迫感が生じてしまう可能性があります。特に狭い庭などでは、高さのあるフェンスを設置すると閉塞感が増し、圧迫されたような気分になりがちです。
また、高さがあると日陰ができやすくなり、陽当たりが悪くなってしまいます。庭の植栽や室内への採光が阻害されかねません。
そのため、プライバシー保護のニーズと、圧迫感や陽当たりの影響とをうまくバランスさせる必要があります。場所や用途に応じて、適切な高さを検討しましょう。
景観と調和
お庭は住宅の一部であり、周辺の環境と調和する必要があります。特に目隠しフェンスは外から目に付きやすいため、景観との調和を意識する必要があります。
例えば、住宅地の一角にある和風の佇まいの家屋では、アイアン調のフェンスよりも竹垣のほうが調和が取れやすいでしょう。一方、近代的なデザインの住宅では、スタイリッシュなフェンスのほうが合っているかもしれません。
このようにフェンスのデザインだけでなく、カラーも考慮する必要があります。落ち着いた色合いのフェンスであれば周辺の景観と馴染みやすく、派手な色のフェンスは目立ちすぎてしまう可能性があります。
また、フェンスの高さも景観に影響します。近隣への圧迫感を与えすぎないよう、適切な高さを選ぶ必要があります。
こうした点に気をつけることで、快適な生活空間を確保しつつ、景観にも配慮できるのがポイントです。
法的規制(高さ制限など)
目隠しフェンスの高さには法的な規制があります。設置場所により高さ制限が異なります。
例えば、建築基準法では次のように定められています。
・ブロック+目隠しフェンスを合わせたときの高さが2.2m以下
また、地方自治体の条例でさらに制限が設けられている場合もあります。隣家の同意が得られれば基準法の高さ制限を超えることも可能ですが、事前に確認が必要です。
フェンスの高さは地域の景観にも影響します。周辺環境に配慮し、良好な住環境を守るためにも法令を遵守しましょう。
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